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【スレタンハウスの冒険】お化け屋敷が劇場に?子どもたちが創り出す物語の世界

【スレタンハウスの冒険】お化け屋敷が劇場に?子どもたちが創り出す物語の世界

ある日の午後、施設の一角で、1人の子が何やら真剣な顔で作業を始めました。大きなマットと折りたたみマットを運び出し、ガムテープでつなぎ合わせていきます。まるで秘密の設計図があるかのように、小さな「個室」が完成しました。

「できた!ここ、僕だけの秘密基地!」

暗闇の中の、わくわくする仕掛け

その子は、完成した秘密基地の中に入ると、入り口を閉めて真っ暗にしました。すると…

「ここは…お化け屋敷!」👻

その一言から、遊びは一気に新しい物語へと変わりました。

すると、他の子たちも興味津々。「お化け屋敷、僕も入りたい!」「どんなお化けがいるの?」と、次々に遊びに加わっていきます。

みんなの意見が、最高の物語を作る

「もっと怖くしようよ!」「でも、ちょっとだけ怖いの!」

遊びの中心にいた子は、みんなの意見をじっくりと聞きました。怖がりな子には「大丈夫だよ」と声をかけ、もっと怖くしたい子には「じゃあ、この音を出してみる?」と提案します。

そして、一つのアイデアが生まれました。「先生、懐中電灯を持ってきて!」「絵本の読み聞かせしてほしい!」

子どもたちの発想に、スタッフもワクワクが止まりません。懐中電灯でライトアップし、お化けの絵本を読み聞かせ始めると、小さな個室は、まるで本物のお化け屋敷のように、物語の世界に変わりました。

物語の始まりは、一人の「やってみたい!」から

「ねぇ、先生の怖い話もいいけど、ぼくが作った話を聞いてほしい!」

個室の暗闇から、一人の子が顔を出してそう言いました。その言葉に、他の子たちも「面白そう!」「聞きたい!」と目を輝かせます。

スタッフが懐中電灯を渡すと、その子は小さな劇場のようにライトを自分に当て、語り始めました。

「むかしむかし、大きな森の奥に、忘れられた家がありました……」

その子の口から紡ぎ出されるのは、自分だけのオリジナルストーリー。 物語の展開に合わせて、声のトーンを変えたり、手を動かして影を作ったり。聞いている子たちは、マットに体を寄せ合い、固唾をのんで聞き入っていました。

遊びが育む、心と心をつなぐ力

今回の遊びは、1人の子のひらめきから始まりましたが、最終的にはみんなで作り上げた「共同作品」となりました。この体験は、子どもたちにたくさんの「成長」をもたらしました。

  • 発想力と実行力: 「秘密基地」というアイデアを、実際に形にする力。
  • 協調性と社会性: みんなの意見を聞き、取り入れ、協力して遊びを完成させる力。
  • 安心感と自信: 怖い話でも、みんなと一緒なら大丈夫という安心感。そして、自分のアイデアがみんなに受け入れられたという大きな自信。

スレタンハウスでは、これからも子どもたちの自由な発想を大切にし、遊びの中からたくさんの学びと成長を引き出すお手伝いをしていきます。

「自分らしさ」を思いっきり表現できる、スレタンハウスという特別な場所で、一緒にたくさんの物語を紡いでみませんか?

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