スレタンハウスでは、日々の運動療育プログラムをさらに充実させるため、スタッフ向けの研修会を実施しました。今回は、Zoomを通じて体軸ファシリテーターの渡邊雅也さん(まーちゃん)にご指導いただき、子どもたちの健全な成長をサポートするための新しい知識と技術を深く学びました。


「体軸」とは何か?
「体軸」とは、正しい姿勢と正しい体の使い方を身につけることを目的とした体操プログラムです。これは、野球やサッカー、ダンス、さらには勉強や習い事など、あらゆる活動の土台となる「運動神経に関わる身体の土台」を作ります。体軸体操は、身体操作能力を向上させ、正しい姿勢やバランス感覚を養い、運動神経と運動習慣を身につけることを目指します。
このプログラムの特長は、身体能力の発達だけでなく、子どもの心の成長にも焦点を当てている点です。研修資料によると、「やり抜く力」や「継続して続ける力」を育み、「素直でしなやかな心」や「あきらめない心」を養う効果も期待できるとされています。
プログラムの権威性
体軸スクールは、文部科学省に認定されています。また、医療系国家資格を持つ理学療法士が監修しており、身体発達学や解剖学、運動学に基づいた科学的根拠があるため、安心・安全な運動指導が受けられます。さらに、予防医学に精通した脳神経外科医である荘司秀彦氏も推薦するプログラムです。
脳と神経系の「ゴールデンエイジ」
研修では、特に子どもの発育における「ゴールデンエイジ」(3歳〜12歳)の重要性について深く学びました。この時期は、一生のうちで最も運動能力が伸びる時期であり、脳と神経系が最も発達します。この大切な時期に、様々な身体の動かし方を経験し、動作を習得させることで、将来的なスポーツパフォーマンスの土台作りや、ケガ・病気の予防につながります。
講師から伝えられた大切なこと
研修を通して、まーちゃんが私たちに強く伝えてくれたのが「指導する側が一番楽しむ」という姿勢です。
なぜなら、その「楽しさ」は空気のように周りに伝染し、子どもたちにも自然と届くからです。また、楽しんで活動する人には安心感が生まれ、それが子どもたちからの信頼につながります。そして何より、指導者自身が楽しんでいれば、その動き一つひとつに説得力が宿り、子どもたちもより意欲的に取り組んでくれるということを学びました。

研修の様子と今後の展望
研修は、Zoomを介して行われました。講師の渡邊雅也さんは、画面越しに熱心に体操の指導をしてくださり、スタッフは実際に体を動かしながら正しい姿勢や動き方を学びました。画面上の動きを真剣な表情で確認したり、時にはメモを取ったりと、全員が積極的に研修に参加しました。
今回の研修で得た専門知識と、子どもたちの心を引きつける大切な心構えを活かし、スレタンハウスでは「体軸」の考え方に基づいた運動療育もさらに強化していきます。子どもたちが運動の楽しさを知り、心身ともに健やかに成長できるよう、より質の高いサポートを提供してまいります。

9月にも研修予定です!!