お知らせ

新聞紙でつくる秘密基地!〜遊びを通して育む5つの力、そして解放へ〜

新聞紙でつくる秘密基地!〜遊びを通して育む5つの力、そして解放へ〜

今回は、子どもたちがみんなで協力して取り組んだ、ダイナミックな創作活動の様子をご紹介します。テーマは「新聞紙で秘密基地を作ろう!」です。

テーブルいっぱいに広げられた新聞紙をクルクルと丸め、一本の棒にする作業からスタート。最初は「なんだろう?」と戸惑っていた子も、スタッフや他の子が楽しそうに作業する姿を見て、次第に夢中になっていきました。

「もっと太くしたら、頑丈になるかな?」 「このテープ、どこに貼ればいい?」

そんな声が飛び交う中、みんなで知恵を出し合い、まるで小さな建築家のように真剣な表情で作業を進めていきます。

遊びを通して育む、5つの力(5領域)

この「新聞紙で秘密基地づくり」の活動には、お子さんの成長を促す5つの大切な要素がたくさん詰まっています。

  1. 健康・生活:新聞紙を丸める、テープを切る、貼るという一連の作業は、指先の巧緻性を高め、体の使い方を学ぶ良い機会になります。また、完成した秘密基地の中に入ったり、潜ったりすることで、空間を認識し、体を上手に使う練習にもなっています。
  2. 運動・感覚:長い新聞紙の棒を運んだり、高さを調節しながら組み立てたりすることで、体のバランス感覚や体幹が自然と養われます。新聞紙の感触や、テープを剥がすときの音も、お子さんの感覚を豊かにする大切な刺激となります。
  3. 認知・行動:「どうすれば崩れないかな?」「次にどこを繋げようか?」と、試行錯誤を繰り返すことで、考える力や問題解決能力が育まれます。構造を理解し、計画を立てて行動することで、論理的な思考力も養われます。
  4. 人間関係:一人ではできない大きな作品を、みんなで協力して作り上げることで、お友だちとの関わり方を学びます。自分の意見を伝えたり、他の子の意見を聞いたりしながら、一つの目標に向かって協力する喜びを体験します。
  5. コミュニケーション:「これ持ってて!」「そっちを先に貼ってくれる?」など、自然と声がけが生まれ、お互いに助け合いながら作業を進めます。言葉だけでなく、ジェスチャーや表情でも気持ちを伝え合うことで、コミュニケーション能力が向上します。

「壊す」ことも、大切な表現活動の一部

みんなの努力とチームワークの結晶として完成した秘密基地。中に入って「やったー!」と笑顔で喜ぶ姿は、私たちスタッフも「幸せ」な気持ちになります。

そして、今回の活動にはもう一つ、大切なステップがありました。それは、**「みんなで協力して作った秘密基地を、最後はみんなで潰す」**という体験です。

「せっかく作ったのに、もったいない?」

そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この「壊す」という行為も、子どもたちにとっては大きな学びと解放の機会となります。

  • 達成感と解放感:苦労して作り上げたものを、最後は思い切り壊すことで、大きな達成感と、同時に、開放的な気分を味わうことができます。
  • 創造と破壊のサイクル:何かを生み出す喜びだけでなく、時には形あるものが変化していく過程も体験します。これは、次の創造へとつながる大切な経験です。
  • 五感の刺激の継続:新聞紙がバリバリと音を立て、形が崩れていく様子は、聴覚や視覚にも強い刺激を与えます。
  • 協力の再確認:壊す際にも、ただバラバラにするのではなく、「ここを抑えて」「一緒に引っ張ろう」といった協力が生まれます。

この「作って、そして壊す」一連のプロセス全体が、子どもたちにとっての大きな「作品」であり、豊かな表現活動なのです。

スレタンハウスでは、このような遊びを通して、お子さん一人ひとりが持つ可能性を広げ、心と体が豊かに育つことを願っています。「SRETAN」(幸せ)の土台を築くため、これからも子どもたちの好奇心と成長を温かく見守っていきます。

背景画像 背景画像