今回は、先日行った「野菜スタンプ」の活動についてご紹介します。
テーブルいっぱいに広げられた画用紙。その上には、絵の具のパレット、そして色とりどりの「野菜」が並んでいます。
「今日の絵の具は、トウモロコシやピーマンだよ!」
そうスタッフが声をかけると、最初は不思議そうな顔をしていたお子さんたちも、次第に目を輝かせ始めました。

五感を刺激するユニークな素材たち
今回の活動で使ったのは、普段スーパーで見かける身近な野菜たち。
* レンコン:シャープな断面から生まれる、まるで雪の結晶のような模様。
* オクラ:かわいらしい星形。
* ピーマン:ヘタの形が花びらのようで、とてもユニークな形。
* ブロッコリー:絵の具をつけると、まるで森のような、もこもこしたスタンプに。
* トウモロコシ:粒々の質感がスタンプに。
これらの野菜を絵の具につけて、ペタペタと画用紙にスタンプしていきます。
「わぁ、お星さまみたい!」とオクラのスタンプを嬉しそうに見つめる子。
「ピーマンって、こんな形なんだ!」と、じっくり観察しながらスタンプを押す子。
レンコンの穴の数を数えながら、楽しそうにスタンプを押す子もいました。
野菜の持つ個性豊かな形や断面が、想像力を刺激します。普段は食べるものとしてしか触れる機会のない野菜が、アートの素材に変わる楽しさを、みんなで体験しました。

遊びを通して育む「幸せ」の土台
スレタンハウスでは、遊びを通して心と体が自然に育つことを大切にしています。この「野菜スタンプ」の活動も、単に絵を描くというだけでなく、様々な療育の要素が含まれています。
* 指先の巧緻性(こうちせい):野菜をしっかりと握り、力の加減を調整しながらスタンプを押すことで、指先を使う練習になります。
* 感覚統合:野菜のザラザラ、デコボコ、ツルツルといった感触を触って感じることで、五感が刺激され、脳の発達を促します。
* 創造力と表現力:「次はどの野菜にしようかな?」「何色を組み合わせよう?」と自分自身で考え、自由に表現することで、創造力や表現力が育まれます。
* 集中力:気に入ったスタンプができるまで、何度も繰り返し挑戦する姿は、高い集中力の現れです。

私たちは、木製の大型遊具を使ったダイナミックな遊びだけでなく、こうした細やかな手作業の活動も取り入れ、お子さん一人ひとりの発達に合わせた支援を心がけています。
子どもたちの真剣な眼差しや、完成した作品を自慢げに見せてくれる笑顔は、私たちスタッフにとって何よりの喜びです。
「SRETAN」というクロアチア語の「幸せ」という言葉を胸に、これからも子どもたちの好奇心をくすぐるような、楽しくて学びのある活動をたくさん企画していきます。
次のお知らせもお楽しみに!