集団生活では、「やりたいこと」がぶつかり合う瞬間が必ず訪れます。そんな時、スタッフがどのように**「個別」の気持ちを認め**、「集団」のルールへと繋げるのか?
今回は、カラフルなテープ遊びの中で生まれた、子どもたちとスタッフの熱い対話の様子を、リアルな声とともにお届けします!
1. 🤯 事業所がアートに!広がる「衝動の輪」
ある日、一人の子の「テープを巻き付けたい!」という衝動から、遊びは一気に加速しました。

「事業所全部、いろんな色で巻き付けよう!🌈」







遊びはあっという間にみんなを巻き込み、カラフルなテープが部屋中に張り巡らされていきます。スタッフも思わず「目が点!😲」になるほどの大規模な活動に!


しかし、遊びが最高潮に達した瞬間、二つの熱い主張がぶつかりました。
🥊 ぶつかる二つの主張と、スタッフの共感
| 主張 | 子どもの気持ち(リアルな声) | 療育的意味合い |
| 巻きたい子 | 「もっと巻き付けてからやりたい!」「まだ途中で切って欲しくない!」 | 遊びの持続性と集中力の現れ |
| 切りたい子 | 「このテープ、ハサミで切るの気持ちいいだろうな!」「早く切りたい!」 | 衝動の解放と感覚刺激への欲求 |
2. 💖 感情を言葉で認める「共感の技術」
「巻きたい!」と「切りたい!」がぶつかり、場の緊張が高まります。ここでスタッフが最初にしたことは、どちらの主張も否定しないことです。
スタッフも心の中では、ピーンと張り詰めたテープにハサミを入れる**「堪らない感触」**が気持ち良いだろうな、と共感していました。
スタッフはまず、一人ひとりの気持ちを代弁し、受け止めます。
スタッフの声かけ(共感):
「そうだね!このテープ、もっともっと巻き付けたら、すごい作品になるよね!✨ もっとやりたい気持ち、すごくよくわかるよ。」
「そして、ピーンと張ったテープを**『ジョキジョキ!』って切るの、気持ち良い**よね!😆 早くハサミを入れたい気持ちも、私もよくわかるよ。」
この**「気持ちを言葉に乗せる」**ことで、子どもたちは「自分の気持ちは伝わっている」という安心感を得て、次のステップに進む準備ができます。
3. 🧠 「個別から集団へ」導くプロのルール設定
しかし、このままでは収集がつきません。ここでスタッフは、個別対応の視点を活かしつつ、グループとしてのルールを瞬時に設定しました。
① イメージしやすい具体的な声かけ
子どもたちは、**「いつ、何をするか」**がイメージできると安心します。
スタッフの声かけ(ルール設定):
「みんなの気持ち、両方大切にしたいね。じゃあね、【巻きたい】気持ちをもう少し頑張ろう!あとこの太い柱のところだけ、みんなで力を合わせて巻き付けてみない?💪✨」
「それが終わったら、全員でハサミの番にしよう!✂️ みんながたっぷり切れるようにするね!」
② ルール設定の療育的効果
- 見通し(実行機能): 「ここまでやれば切れる」という見通しが立ち、衝動をコントロールする練習になります。
- 協調性(社会性): **「みんなのために頑張って巻く」**という行為で、集団への貢献意識が育まれます。
4. 🌟 ゴミから生まれた「集団の宝物」
そして、一斉にハサミの時間がスタート!✂️ 大量のテープがバラバラになり、床はカラフルなテープの山に!😱
スタッフはそこで諦めません。この大量のテープを**「ハイ、ゴミだよ!」で終わらせずに、遊びに変えます**。



切ったテープは、スタッフのアイデアで**「まるでフワフワの魔法の絨毯みたいだね!」**と見立てられ、みんなで協力して新たなオリジナル作品を作り出す活動に移行しました。
スレタンハウスでは、トラブルや衝動的な行動こそが、「生きた学びのチャンス」です。
子どもたちの「やりたい!」という熱い気持ちを否定せず、共感とプロのルール設定で、**集団での「我慢と協調性」**を育んでいます。
ぜひ一度、この熱い学びの現場を見学に来てください!😊💖



